NST(Nutrition Support Team=栄養サポートチーム)

あきる台病院のNSTへの取り組みは、職員一同の入院患者様への思いのひとつです。
入院患者様お1人お1人に、今どのような食事がベストなのか、それを考えて取り組んでいます。

お1人お1人の病態に合わせた中で、栄養や味、色彩、食形態、食器等に工夫をこらして、毎日毎回の食事を楽しみながら療養生活を送っていただきたいと思っています。

<当院では、平成23年1月より栄養サポートチーム(NST)の活動を本格的に開始しています。>

NSTとは、様々な医療スタッフが職種の壁を越えて一つのチームを組み、協同で患者様の栄養状態をチェックし、よりきめ細かいケアを行うチームのことをいいます。
当院では、チーム医療の一環として院長の呼びかけにより看護師、管理栄養士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーにてチームを組み、毎週カンファレンスや勉強会等を行う活動を実践しています。


  1. 各職種の専門性を発揮することで、従来にも増してアプローチの方法が多様に検討され、安全かつ確実に成果を出すことが実現しています。
  2. NSTから派生し発展へ
    定期的な勉強会を実施するなかで、嚥下反射高める効果があるカプサイシンシートや、逆流性誤嚥改善のために経管栄養の水先投与などといった新たな取り組みを開発し、成果が出ました。特に、水先投与の場合、看護部では作業工程の大幅な見直しなどもありましたが、実践していくなかで発熱・嘔吐などが減るなど効果を実感し、NSTが看護部やリハビリへの発展につながっています。
  3. 多職種間・共同チームによるけん引
    入院から退院まで継ぎ目のない支援をチームで実践することで、退院促進につながり状態悪化を防止できるようになりました。

NSTの活動により、今まで以上にチーム医療としての情報交換が早くなり、迅速な改善につながっています。
また、院内研究会でも成果を発表するなど職員全体に周知されています。